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ず・し・き

今日も少し体調が戻ったかな。
まだまだ油断はできない。
もう少しじっくり治していかないといけないな。

今日は脊髄損傷の訓練について再度考えてみた。
どのような訓練が理想的なのか。
complete or incompleteどちらも同じ訓練で良いのだろうか?
もちろん残存能力との兼ね合い、ゴールの設定によっても違うだろう。
ここ10年くらいで、脊髄損傷者の運動イメージが残っていることが明らかになってきた。
運動イメージは、運動の伴わない心的な運動の操作、遂行である。
また運動イメージは、運動に先行して表象されると言われている。
この運動イメージは、身体イメージを元に生成されるものである。
つまり、運動イメージが残存するということはいつの身体イメージなのかということだ。
ここが大きな問題である。
受傷後間もなく歩行などを実施できるケースであれば、特別難しく考えなくて良いのかもしれない・・・?(一応)
しかし、いわゆるcompleteの場合であれば、そうはいかないだろう。
つまりいつの身体イメージを大事にするのかだ。
1910~1920年にHeadとHolmesはBody schemaの概念を提唱した。
このschemaを元に運動が構成されるということだ。
それは姿勢によって変化し、dynamicな操作が行われている。
さらに、schemaは経験によって作られるものである。
dynamicな操作が行われるように、可変性なのだ。
ここが岐路だ。
この概念、そして近年の科学論文に掲載されている頭頂連合野の話題だ。
もちろん他の運動イメージ研究もそうだ。
ここは思考に思考を重ねなければならない。
あまりにも、難しい話なのでこれ以上の記載は省くことにする。

もう少し発展させると、セラピストが何を訓練するのかだ。
学生とも少し話をしたが、何に働きかけるかだ。
構造の身体なのか?それともそれを操作する運動制御システムなのか?
ここははっきりさせねばならない。
構造体へのアプローチを非難する気は更々ないが・・・・
構造体へのアプローチで解決できる問題、できない問題を知らなければならない。
そこでの思考が重要だろう。
なんでもかんでもを一つの訓練の適応にしてしまうことは恐ろしい。
やはり限界を知った上で、できることを考えなばならない。
それには当然、評価が必要だ。
直感的に、雰囲気だけで訓練を考えてはいけない。
もちろん勘が良いにこしたことはないが、それを確認する作業を怠ってはならない。
それをしなければ・・・何も論理的には話をすることができない。
医療は科学だ。
科学には適応と非適応がある。
その見極める、方法、知識、作業、過程をないがしろにしてはいけない。
セラピストである以上は。

明日は講義だ。
盛りだくさんの話をしなければならない・・・・
もう少し時間に余裕があればとも思うが・・・・
昼からは実験だ。
本当に追い込みだ。

体調には気を付けて・・・・
明日の準備でもする事にしよう。

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